ニートで自分の人生終了したと考えている人はいるのでしょうか。
本記事ではニートの人生が終了でない理由を解説します。ニートの人が立ち直る方法も紹介しますので、気になる人は最後まで内容をご確認ください。
ニートは人生終了と考えてしまうのはなぜ?

ニートの人は「自分の人生は終わりだ」と自暴自棄になることは多いのではないでしょうか。そのような思考に陥る要因として、以下のことが挙げられます。
- 周囲の人間と比較してしまう
- ニートと知られた際に相手がどう思うのか考えてしまう
- 自分に自信が持てなくなっている
それぞれについて詳しく解説します。
周囲の人間と比較してしまう
ニートになると、働いていない自分に引け目を感じ、無意識に周囲と比較するようになってしまうでしょう。
特に外出時は働いている人がやけに目に付き、「ほかの人たちは毎日しっかり働いているのに、自分は一体何をやっているのだろう」と劣等感にさいなまれることもしばしばです。この劣等感が昼夜逆転生活や引きこもりの原因となり、ひいては社会復帰を妨げる可能性があります。
「自分は自分、人は人」と割り切り、比べるのをやめればすむ話なのですが、頭では分かっていても、感情はそう簡単にはコントロールできないものです。
ニートと知られた際に相手がどう思うのか考えてしまう
ニートになる理由は人それぞれで、必ずしも本人の努力や頑張りが足りなかったからではないのですが、世間一般的にはどうしてもネガティブなイメージがつきまといます。
そのため、他人にニートであることを知られると、相手は何とも思っていなくても「ニートである自分に偏見を持っているのではないか、かわいそうと思っているのでは」と半ば被害妄想めいた思いを抱いてしまうかもしれません。
結果、周囲に壁を作ったり、変に強がったりして、自分の殻に閉じこもってしまうのです。
自分に自信が持てなくなっている
前述の通り、ニートになるのは本人だけのせいではありませんが、それでも自信を失う人は多いです。
終身雇用制度が崩壊した令和の今でも、新卒で入った会社に長く勤めることを良しとする風潮はいまだ根強く、退職したこと、もしくは就職できなかったことで「自分はレールから外れてしまった」と落ち込んでしまうのです。
いったん自信を失うと、何をすればよいか分からなくなったり、何事にもやる気が出なくなったりしてしまいます。そしてそんな自分を「駄目な人間だ」と責め、さらに自信を喪失するという悪循環に陥りかねません。
ニートが人生終了ではない4つの理由

ニートは人生終了というのは、単なる思い込みに過ぎません。その根拠として、以下の4つが挙げられます。
- 得意な分野が見つかれば能力を発揮する可能性がある
- 現在は経験や年齢を気にしない仕事がたくさんある
- SNSなどを使用すれば、人との交流もできる
- お金を使わない趣味もたくさんある
具体的にどういうことなのか、詳しく説明します。
得意な分野が見つかれば能力を発揮する可能性がある
ニートになった理由として「仕事内容や職場環境が合わなかった」がよく挙げられます。しかし、それは裏を返せば、得意とする分野の仕事や、自分にとって働きやすい職場環境であれば、実力を十二分に発揮できる可能性があることを意味します。
これまでの経験を元に自分の強みや適性を知り、どんな職種が合うかを自己分析してみましょう。
そもそも会社勤めが性に合わないという人は、フリーランスを検討してみるのもおすすめです。
自分に合う仕事が見つからない場合は、思い切って起業するという手もあります。ビジネスをしっかり学び、かつ資金や人脈も作っていく必要がありますが、学歴や経歴にかかわらずできますし、実際成功している人も多いです。
現在は経験や年齢を気にしない仕事がたくさんある
転職・求人サイトで、「未経験」や「年齢不問」のキーワードで検索してみましょう。思いのほか多くの求人が出てきたと思います。
少子高齢化の影響もあり、現在多くの職種や企業で人手が不足しています。やる気があるならすぐにでも来てほしいと考える企業は多く、就業経験がないから、職歴に空白期間があるから採用されないかもという心配は無用です。
資格があればより条件の良い求人を見つけられるので、余裕のある人は興味のある資格の取得を目指したり、スキルアップを図ったりするのもいいでしょう。
また、外で働くことに抵抗がある人は、ライティングやプログラミングのようなWeb関連の仕事がおすすめです。在宅で仕事ができますし、働きながらスキルを身に着けることも可能です。
SNSなどを使用すれば、人との交流もできる
ニートになると、引け目を感じて友達や家族にかかわらなくなり、孤立しがちです。孤独感からうつ状態に陥ったり、自暴自棄になったりすることを避けるためにも、SNSなどで同じ境遇の人たちと交流することはとても大事です。
「仲間がいるから大丈夫」という安心感は、ともすればニート生活にどっぷり浸かってしまう原因になりますが、同時に大きな心の支えにもなります。
ほかにもいろいろ情報交換したり、リアルの友達には言えない悩みや本音を言い合ったりすることで、苦しい時期を乗り越えられるでしょう。
誹謗中傷など何かと問題の多いSNSですが、使い方次第で、共に悩み支え合える仲間とつながることができるのです。
お金を使わない趣味もたくさんある
働くことが難しい場合は、思い切って趣味などで暮らしを楽しみましょう。
「働いていないのに趣味なんて」と思う人もいるかもしれませんが、悩んでいても気がめいるだけですし、お金がかからない趣味にすれば罪悪感もありません。
たとえば「読書」は図書館に行けば無料で本を借りられますし、「写真」もわざわざカメラを買わなくてもスマホのカメラ機能で気軽に始められます。運動不足が気になっている人は、「筋トレ」や「ヨガ」をYouTubeのレッスン動画を参考にしながらやってみるのもいいでしょう。
ちなみに、YouTubeには実にさまざまな分野のレッスン動画があります。試しにいくつか実践してみて、自分に合うものを選ぶのも楽しいですよ。
お金を使わない趣味については過去記事で解説していますので、以下のリンクより内容をご確認ください。
20代のお金のかからないおすすめ趣味9選!インドア金なし著者の体験談
人生終了と考えているニートが立ち直る方法

ここまでニートは人生終了ではないことを解説しました。
ニートの人の人生は終了ではないとはいえ、新しい一歩をなかなか踏み出せない人もいるかと思います。少しずつでも前に進むためにはどうしたらよいかを、順番に解説します。
- 現状を見つめ、自分がどうなりたいのか考える
- アルバイトをするなど、実際の行動を起こす
- 継続して楽しめることを行い、習慣にする
①現状を見つめ、自分がどうなりたいのか考える
最初の一歩を踏み出せないのは、今はまだその時期ではないからです。まずは現状を認め、行動を起こせるようになるまで自分を待ってあげましょう。
「どうなりたいか分からないけど、とにかく自分を変えたい」と考えられるようになってから、以下のことを実践してみてください。
- やりたいこと・やりたくないことを書き出す
少しでも興味があること、やりたいことをリストアップし、見える化することで、「なりたい自分」の姿も見えてきます。また、絶対にやりたくないことを同時に書き出すことで、その姿はより具体化します。
- 「将来の夢」を思い出す
子供のころに描いた「将来の夢」を思い出してみましょう。今の「なりたい自分」の答えもそこにあるかもしれません。
- 新しいことに挑戦する
今までやったことがないこと、興味がなかったことにあえて挑戦してみましょう。ものの見方が変わったり、意外な適性や才能が見つかったりします。
②アルバイトをするなど、実際の行動を起こす
やる気が出てきたら、アルバイトなど実際に行動を起こしましょう。
近所だと知り合いに会う可能性がある、思い切って誰も自分のことを知らない場所で働いてみたいという人は、期間限定で環境をがらりと変えられるリゾートバイトがおすすめです。
未経験可の仕事が多く、また寮での住み込み生活がほとんどなので、実家暮らしの場合は家族と距離を置くことができます。その上お金を一気に稼ぐことができるので、一石二鳥です。
期間は1〜3カ月程度が一般的ですが、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などの繁忙期は1週間〜10日前後の短期の仕事もあります。リゾートバイト専門の求人サイトがいくつかあるので、期間や職種など、自分に合うものを探してみましょう。
③継続して楽しめることを行い、習慣にする
実際に何らかの行動を起こしたら、自分が生きがいを感じることが何かを考え、それを継続することに尽力しましょう。
挫折した経験がある人は分かると思いますが、継続は思いのほか根気とエネルギーを要します。
始めたばかりのころはやる気に満ちあふれているので、多少の困難も乗り越えられますが、思うような結果が出せなかったり、目に見える成長がなかったりすると、だんだんとやる気を削がれてしまうからです。
継続するコツとして、以下のことを実践してみましょう。
- 大きな目標を1つ設定する
- 上記の目標を達成するための小さな目標を、具体的にたくさん設定する。それらを達成することで自信をつける
- 自身の小さな成長を見逃さない
- 挫折しそうなときは同じ志の人と励まし合う
- 頑張ることより楽しむことを心がける
粘り強く続けることで生活の一部のように習慣化できるようになるでしょう。
ニートの人生は終了していないと理解しよう

本記事では、ニートの人生が終了でない4つの理由を解説しました。
以下は具体的な内容です。
- 得意な分野が見つかれば能力を発揮する可能性がある
- 現在は経験や年齢を気にしない仕事がたくさんある
- SNSなどを使用すれば、人との交流もできる
- お金を使わない趣味もたくさんある
今つらい人はあらためて現実を見つめなおし、具体的な行動を起こしていきましょう。
本記事がニートで人生が終了したと考えている人の参考になれば幸いです。